K-CONNEXへの期待

京都大学総長 湊 長博

我が国の学術研究が、将来にわたり社会に負託された役割・使命を持続的に果たしていくためには、次代を担う若手研究者の育成が重要であり、これらの取り組みは学術や産業のみならず、豊かな文化の発展へとつながることは言うまでもありません。そのため、次代の先導的研究者として求められる構想力、統括力、実行力を備えた研究リーダーを育成・輩出すべく、京都大学、大阪大学、神戸大学の三大学が共同で、文部科学省の「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」に応募・採択され、平成26年度より人材育成コンソーシアム(京阪神次世代グローバル研究リーダー育成コンソーシアム(K-CONNEX))事業が開始されました。京阪神の三大学は関西圏に位置しており、地理的にも近い総合大学として各々の長所を最大限に活用し、お互いに補完しあいつつ、柔軟かつ強固な連携に基づいて若手研究者育成システムを構築できることが当コンソーシアムの最大の強みであります。
これまで、本事業により本学では国際公募により16名の優秀な若手研究者をK-CONNEX研究者として採用し、研究者が腰を据えて良い研究を行うための環境作り、将来のPrincipal Investigator (PI)としての成長に寄与する様々な講座や研究支援、異分野間・産学間交流プログラムの提供等を行い、次代の研究を牽引しうる先導的研究者の育成に精力的に取り組んできました。平成29年度に実施された本事業に対する中間評価においては、選定機関の中で唯一最高評価であるS評価をいただきました。この評価結果を踏まえ、K-CONNEXはさらなる取組の発展に邁進してきており、今後ともこのような有機的な育成システムが十二分に機能し、次代を担う幅広い視野を持った次世代グローバル研究リーダーが多数輩出されることを強く期待しています。何卒、本事業に対する皆様からのご指導、ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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大阪大学総長 西尾 章治郎

環境問題、資源・エネルギー問題、宗教・民族紛争、人口問題など、複合的かつグローバルな課題が山積する中にあり、またコロナ禍により社会全体が大きな課題に直面している新たな状況下において、知の集大成である大学の貢献が社会からますます強く求められています。
地球規模の課題に取り組み、レジリエントで持続可能な社会を構築するために、知性と英知を結集し、様々なステークホルダーとの共創を通じて新たな社会を創造していくこと、またそれを実践する卓越した人材を育成することこそが、大学が社会に果たすべき新しいミッションだと考えています。
本コンソーシアムにおいては、三大学の強みを活かした連携を基盤に、国内外の研究機関や産業界とも広く協力することで、今までにない若手研究者の育成システムを構築することを目指して取り組んでまいりました。
このような枠組みの下で、大学が学外の「知」と積極的に共創し、新たな研究成果の創造や学問の進展、イノベーションの創出に寄与するとともに、コンソーシアムに所属する次世代を牽引する若手研究者が大きく飛躍し、成果を挙げています。
引き続き、本コンソーシアムの取り組みに対する皆様からのご指導とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

神戸大学学長 藤澤 正人

本コンソーシアムは、関西の主要研究大学である京都大学、大阪大学、神戸大学がそれぞれの強みを最大限に活かした連携協力のもと、京阪神の研究機関、産業界等との協働により、次世代のグローバルリーダーとして求められる構想力、統括力、実行力を備えた人材を育成・輩出することを目的としています。
今日、世界に目を向ければ、地震、局地的豪雨などの災害、地球温暖化に関わる気候問題、脱炭素社会を目指した環境・エネルギー問題、発展途上国における貧困、飢餓、食料問題、人種やジェンダーなどの人権問題、核兵器に関わる平和問題、混沌とする国際政治問題、超高齢社会における健康、福祉問題など、我々が取り組むべき課題は、枚挙にいとまがなく、これらはすべて、世界全体が協調し、取り組んでいくべき国際的課題であります。
これらの国際的課題解決に向け、本学では、世界に発信できる先端的な異分野共創型の卓越研究教育事業を推進し、価値創造とそれを応用・具現化していく『知』を創る、有能『人材』を創る、卓越『環境』を創る、の3創を実現することを目指しています。
本コンソーシアムでの取組みを通して、社会貢献の一翼を担う次世代のグローバルリーダーとなる人材を持続的に輩出する所存です。今後とも皆様方からのご指導とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

京都大学 理事・副学長 時任 宣博

平成26年10月に採択された本事業「京阪神次世代グローバル研究リーダー育成コンソーシアム(K-CONNEX)」は、京都大学、大阪大学、神戸大学の三大学をコア機関としたコンソーシアムを形成することにより、若手研究者を取り巻く不安定な研究環境の改善を図りつつ、次代を担う卓越したグローバル研究リーダーを育成することを目的としております。複数の大学と連携機関から成るコンソーシアムという広範な枠組みや若手研究者の主体的かつ自由な発想に基づく研究を育てる本事業のような取組は、我が国の学術研究の底上げと持続的な発展のための新機軸となっているのではないかと考えます。
本事業では、大学や研究分野の垣根を越えた人材・知識交流を通じた大局的な視点から研究内容を相互に俯瞰する機会として「K-CONNEX研究会」の開催、若手研究者の研究能力、研究費獲得能力及び情報発信力等の向上に資する育成・支援プログラムとして「キャリアアップ」プログラムを展開しています。また、アカデミア内に留まらず、産業界とも連携して産学間の知識交流のためのプログラム構築の一環として、「ファーストコンタクト・プログラム」や「産官学横断型キャリアパス展開プログラム」を継続的に実施してきました。このように、充実した育成・支援プログラムを通じて、本学においては、これまでに16名のK-CONNEX研究者を採用し、育成期間を終了したほとんどの研究者が、本コンソーシアム内外において定員内のポスト(教授~助教等)を獲得しています。今後も優秀な若手研究者を輩出するこうした取組を継続して行くことは、我が国のみならず国際的な学術研究の進展に大きく寄与するものと確信しております。何卒、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

大阪大学 理事・副学長 尾上 孝雄

本事業は、次世代を担う卓越した若手研究者を育成することを目的に、京都大学、大阪大学、神戸大学をコア機関としたコンソーシアムを形成し、各々の大学の強みを最大限に活用しながら、若手研究者のキャリアアップに資する取り組みを行ってまいりました。コンソーシアムで提供される研究能力や情報発信力等の向上を目指す育成プログラム、また産業界と連携して産学官の交流を行うプログラム等を中心として、海外大学・研究機関や産業界の研究開発部門との研究・人的交流を拡げることにより、若手研究者の多様な能力の開発に尽力しています。
本学では、これまでに5名のK-CONNEX研究者を採用しており、そのほとんどがコンソーシアム内の様々なプログラムを活用してより一層実力を伸ばし、本学を含む全国の大学等でポストを獲得して活躍しています。
本学は、文化、言語、民族、学問分野を超えた様々な形態の知が交流し、一つの旋律として奏でられる「知の協奏」、そして多彩な視点とアイデアが交差することで画期的な知が創出される「知の共創」の実現を目指しています。本コンソーシアムが大学・研究機関・企業等の様々なバックグラウンドをもつ者が主流できる構会を提供することで、K-CONNEX研究者はもとよりすべての若手研究者が多様な「知の協奏」・「知の共創」を実現し、飛躍していくことを期待しています。
今後とも、皆様からのご指導とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

神戸大学 理事・副学長 河端 俊典

本学では、今年度から「基礎研究と応用研究の推進・連携により知と人を創り、社会に貢献する異分野共創研究教育グローバル拠点をめざす」という新たな目標が掲げられるとともに、研究シーズ集の再構築、大型包括連携共同研究締結ならびに大学発ベンチャー企業の設立支援など新たな展開が推進され、着実に社会共創・イノベーションに向けた組織体制整備を急速に進めています。
また、多様な研究領域の卓越人材、高度な研究設備、研究シーズを活用して世界最高水準の知の集積拠点の確立を目指すとともに、若手研究者の育成のため、博士人材育成プログラムの拡充や優秀な若手教員雇用の促進等に力を入れ、個々の能力を最大限に生かせるようなキャリアパスの個別化・多様化に取り組んでいます。
本コンソーシアムにおいては、URAが中心となり、若手研究者の研究能力、研究費獲得能力及び情報発信力等の向上のサポートを行っています。また、メンター教員を配置して、研究開発・実施における支援体制と、国際・学際・産学連携等の人脈づくりのためのサポート支援を構築し、若手研究者がPIとして学術研究を牽引する研究者となるための育成支援を実施しており、三大学の連携を基盤に我が国の次代を担う研究者の育成に努めています。引き続き皆様方のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。